バイオマス発電

バイオマス発電は再生可能エネルギーの中核と見られている。

 

政府は12年、国内の林業や製材業で生じる木材の燃料利用を念頭に、同発電を固定価格買い取り制度(FIT)の対象に加えた。

 

バイオマス発電は木くずなどを燃やし、電力を生み出す。

 

日照時間や風力に左右される太陽光や風力よりも安定して、発電できるとされている。

 

植物を燃やすと二酸化炭素を排出するが、成長過程の光合成で大気中の二酸化炭素を吸収する。両者を差し引きし、二酸化炭素排出はゼロと換算できる。

 

エネルギー白書によると、2016年度に使われたバイオマスのエネルギーは、原油換算で1597万キロリットルと、全エネルギー供給の3・1%を占めた。

 

30年には太陽光に次ぐ規模の再生エネに育つと見込まれている。

 

ただ同じくFITの対象になる太陽光発電は認定を受けた約半分が未稼働になっている。

 

バイオマス発電について、政府は地域内の木材の活用を促すなど、地域産業との連携を広げる取り組みを模索している。

 

FIT頼みでなく、経済的に自立した電源に育てることが普及のカギになる。

 

出典 日本経済新聞12月12日

 

バイオマス発電の有効活用方法を真剣に考えていかないといけません。